豪雪地域でソーラーカーポートをご提案の際、「雪国で太陽光発電は難しい」と思ってしまうお客様もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、現代のソーラーカーポートは、その常識を覆すほどの進化を遂げ、厳しい寒さや積雪に耐えうる優れた耐久性はもちろん、雪国特有の環境下でも高い発電効率を発揮し、電気代の削減や災害時の電力確保といった多くのメリットをもたらす魅力的な商材となっています。
雪国での設置を可能にする耐久性と設計
雪が降り積もる地域にお住まいの方や、そうした地域のお客様にソーラーカーポートをご提案の際、耐積雪量への懸念があると思います。
しかし、現代のソーラーカーポートは、雪国の厳しい環境に特化して設計された製品が多数存在し、その耐久性は飛躍的に向上しています。
ここでは、雪国でのソーラーカーポート設置を可能にするための「設計」と「耐久性」に焦点を当てて詳しくご説明します。
雪国対応の設計
雪国へのご提案において、重要な要素の一つが「耐積雪量」です。
・地域の積雪量に合わせた設計と保証
雪国対応のソーラーカーポートは、地域の積雪量に合わせて設計されており、例えば「耐積雪量最大150cm以下」といった具体的な数値で耐積雪性能が保証されています。
・発電タイプによる耐積雪量の傾向
構造的な理由により、耐積雪量は両面発電タイプの商品よりも、片面発電タイプの商品の方が多い傾向にあります。
雨漏り防止と長期耐久性
ソーラーカーポートを長期にわたって安心してご使用いただくためには、積雪対策だけでなく、雨漏り防止と素材の長期耐久性も重要な要素となります。これらは、本体の腐食や太陽光パネルの電気系統の故障に直結しかねません。
この対策として、太陽光パネルの取り付け部に特殊なシーリング材や防水パッキン、屋根の下に排水経路を設けることで雨水が速やかに外部へ排出されるようになっている商品もあります。
・厳しい温度変化に耐える高耐久フレーム素材
雪国では、夏と冬の激しい温度差、紫外線、そして凍結融解の繰り返しがカーポートの素材に大きな負担を与えます。そのため、本体フレームには錆に強い高耐食の溶融メッキ鋼板や、アルマイト処理によって耐候性を高めたアルミ合金が採用されています。
これらの技術により、ソーラーカーポートは雪国の厳しい環境下でも、安心して使用することができるのです。
ソーラーカーポートの発電効率と電力供給の可能性
雪国での生活において、「太陽光発電は本当に有効なのか」という疑問は多くのお客様が抱くかもしれません。しかし、ソーラーカーポートは日照時間が短いと思われがちな雪国でも、安定した電力を生み出し、日常の電気代削減に貢献するだけでなく、災害時には非常用電源としても機能するのです。
ここでは、雪国で高い発電効率を実現するための具体的な技術やシステム、そして災害時にどのように電力を確保し、お客様の安全を守るのかについて、詳しくご説明いたします。
高効率な太陽光発電システム
・弱い日差しでも高効率な「単結晶シリコンパネル」
雪国においても高い発電効率を実現するためには、単結晶シリコンパネルを採用している製品がお薦めです。単結晶シリコンパネルは多結晶シリコンパネルと比較して太陽光変換効率が高く、雪が降る前や降った後で日差しが弱い時でも、効率的に発電することが可能です。
・雪面反射による発電量増加「アルベド効果」
雪国ならではの現象として注目すべきは、雪面が太陽光を反射し、その反射光が太陽光パネルに当たることで発電量が増加する「アルベド効果」による発電量の押し上げです。
・アルベド効果の研究例
実際にトルコで行われた研究では、積雪のある環境下で両面発電タイプの太陽光パネルの発電量が、約29.9%増加したというデータも報告されています。
このように、雪国であっても自家消費分を大きくカバーし、余剰電力を売電することで経済的なメリットも期待できるという点はご提案の際に強みになるのではないでしょうか。
災害時の電力供給と連携機能
雪国における災害対策は、電力確保が特に重要です。ソーラーカーポートは、太陽光発電システムに蓄電池やV2Hシステムを組み合わせることで、停電時にも安定した電力を供給できる、非常に頼りになる設備となります。
・蓄電池で実現する約2~3日間の生活維持
例えば、大雪による大規模停電が発生した場合でも、蓄電池があれば冷蔵庫や照明、スマートフォンの充電などを約2~3日間使用し続けることが可能です。これにより、災害時にスマートフォンの充電が無くなり連絡が取れないといった、非常事態を回避することが可能です。
・V2Hシステムによるさらなる電力供給力の強化
一部のソーラーカーポートと組み合わせることが可能なV2Hシステムがあれば、EVを満充電にしておくことで、一般家庭の約4~5日分の電力を供給できます。
・V2Hとは
V2Hは、「Vehicle to Home」の略称で、電気自動車に蓄えた電力を家庭で活用できる仕組みのことです。これにより、暖房や調理器具など、より多くの電力を必要とする機器も利用できるようになり、避難所へ移動することなく自宅で安全に過ごせる可能性が高まります。
このように、ソーラーカーポートは、日常の電気代削減や環境配慮だけでなく、お客様の生命と財産を守る「安心」を提供する設備でもあります。
弊社製品について
弊社のソーラーカーポート「ヘリオスポート」は雪国でも安心してご提案いただける3つの強みがございます。
ここでは上記の、「耐積雪量」「雨漏り防止」「発電システム」の3つの観点からご説明します。
業界トップクラスの耐積雪量
他社のソーラーカーポートの耐積雪量は最大150cm以下の製品がほとんどであるのに対し、弊社製品は最大190cm以下の製品を取り扱っております。
この強みは、雪国の中でも豪雪地域でより一層発揮されます。
雨漏りに強い構造
弊社製品は太陽光パネル搭載可能型のため、一体型に比べて継ぎ目からの雨漏りの心配がありません。また、排水のための雨樋には清掃に適した「ゴミ出しエルボ」を設けることで、ゴミ詰まりによるオーバーフローからの雨漏りを防ぎます。
パネル選択の自由度の高さ
弊社製品はカーポート部材のみの販売のため、各メーカーの太陽光パネルを種類やサイズを問わず、自由に取り付けることが可能です。
・雪国での最適化
雪国では単結晶シリコンパネルとともにご提案していただくことで、発電効率を高めることができます。
・一般地域での柔軟性
反対に、あまり雪の降らない地域では多結晶シリコンパネルとともにご提案していただくことも可能です。
このように、ヘリオスポートは一般の地域だけでなく豪雪地域でも外構業者様のご提案の幅を広める、魅力的な商材としてお使いいただけます。
まとめ:雪国でも活躍するソーラーカーポートの魅力
いかがでしたでしょうか?
ソーラーカーポートには雪国の厳しい自然環境に耐えうる「高い耐久性」と、期待を上回る「発電効率」を両立した商品がございます。
雪国であっても日常の電気代削減はもちろんのこと、災害時の「非常用電源」としても有効な外構設備としてご提案いただけますと幸いです。
また、弊社のヘリオスポートに魅力を感じていただけた方は、お気軽にお問い合わせください。